粋で渋さが特徴の東京手描き友禅
写真の名古屋帯は一見『何の柄かな?』と思いますが、
よく見ると彫刻刀や筆、刷毛など。
ピンとき方は着物通ですね。
そうです!
着物を染める時に使う道具なんです。
この帯は東京手描き友禅という技法を用いて作られた染めの名古屋帯です。京友禅や加賀友禅に比べると、東京手描き友禅はあまり馴染みがない名前かもしれません。基本的に、技法はほぼ同じ。
町人文化がベースにある東京手描き友禅は渋さと粋さが特徴です。
出かける場所によってさりげなくコーディネイト
着物の醍醐味は何と言ってもコーディネイト。出かける場所や会う相手によってコーディネイトを考えるのが着物の楽しみのひとつです。
美術館や博物館、写真展、アートの展覧会などに出かける際のコーディネイトに、何かアートらしいものをとり入れていたいものです。そんなときにこの東京手描き友禅の名古屋帯はいかがでしょうか。
写真のコーディネイト、着物は紬地に江戸更紗の二葉苑さんで染められた更紗文様。色合いはシンプルで抑えてあります。
ちなみに今回は、着物、帯ともに東京もの。アート鑑賞にははんなりの京都テイストより、シンプルで粋な東京テイストで合うのかななんて個人的には思っています。
春先のアート鑑賞には着物でお出かけしてはいかがでしょうか。
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