少しずつ暖かくなってきました。まだまだ、夏は先ですが、問屋やメーカーでは2月にはもうすでに夏物の受注が始まり、夏物が少しずつお店に届きはじめました。
夏の着物の素材といえば、浴衣の綿、縮や上布などの麻、そして絽や紗などの絹といったようにいろいろありますが、もっとも扱いやすい素材のひとつが麻です。
麻の素材はその昔はもっとも庶民になじみの素材で、その特徴はさらりとした肌触りと通気性の良さがあげられます。最近では、高級ゆかたを、襦袢を着て夏着物として着る着方が流行りですが、夏着物の注目の高まりとともに、麻の着物も注目が集まっています。
麻の着物というと、宮古上布、八重山上布、近江上布、越後上布、など生産量が少なく高価な織物が多い中、手に入れやすく比較的安価な麻の着物が小千谷縮(おぢやちぢみ)です。
織物に詳しい方の中には『小千谷縮』はユネスコ無形文化遺産に認定されたのだから、『高価なのでは・・・?』と思っている方も見えると思いますが、小千谷縮には手作業による伝統的な製法で作られている小千谷縮と紡績糸と織機で作られる小千谷縮があり、後者の場合比較的安価(5~10万円前後)で手に入れることができます。
小千谷縮の特徴は着心地の良さと、お手入れのしやすさ。特に夏物は汗をかくので家で簡単に洗えるというのもうれしいものです。
かわちやのこの夏に一押しのアイテム『小千谷縮(おぢやちぢみ)』。
もうしばらく先ですが、かわちやにも入荷の予定です。お楽しみに!