夏の浴衣のシーズンがもうすぐそこまでやってきています。最近では、プレタの浴衣が定番となっているため、当店にも夏祭りなど着る直前に来店される方が多いですが、呉服屋さんの多くは反物から仕立てるので、最低でも2~3週間かかります。今年の夏新たに浴衣を作ろうと思っている方はお早めにどうぞ。
写真の浴衣は三橋工房の型染めで作られた浴衣。三橋工房の浴衣が4~5反入荷の予定でしたが、発注の手違いで、今年はこの1反のみ。
この浴衣は、生地が綿紅梅という太い糸と細い糸を組み合わせた織り方で、生地と素肌の間に空間ができ、通気性がいいのも特徴。
また染めも、注染といわれる技法で、数反ずつまとめて染めていくのが一般的ですが、この浴衣は小紋などと同じように型染めで染められており、1反染めるにもとても手間がかかります。
半巾帯でも人気のあった『糸ぼたん』の柄を夏らしい色で染めていただいたのですが、細かい柄のものはムラが出やすいため、浴衣の生地に染めるのは特に難しいそうです。
写真のコーディネイトはいかにも浴衣らしいエメラルドグリーンにピンクの組み合わせ。小物の素材感も大切にしたいので高級感ある麻の半巾帯。アクセントに千鳥の帯留、帯締めは半巾帯と同系色の濃い色をチョイスしました。
また、衿を付け名古屋帯とあわせて街着として着てもとてもおしゃれですよ。次回の記事では名古屋帯とのコーディネイトもご提案いたします。
この浴衣はオンラインショッピングでも購入できます。
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