かわちやでは7月15日まで置賜紬展を開催しています。その間少しでも貴重な織物の数々を紹介したいと思います。
この織物は古代諸紙布帯といって紙の帯です。皆さんもご存じのように、お札などの紙は楮やミツマタなどの繊維を使っているのですが,古い大福帳を切り刻み撚りをかけて糸にして織り上げてあります。
諸紙布の『諸(もろ)』とは縦も横もという意味。経(たて)糸にも緯(よこ)糸にも和紙を使った贅沢な帯です。
何と言っても面白いのはよく見てみるとところどころに見られる黒い点。これは大福帳に書かれた墨の跡です。
この帯は夏以外の3シーズン使うことができます。
置賜紬展は15日まで開催しております。