少しずつ暖かな日が多くなり、春の訪れを感じるとは言うものの、日によっての寒暖差があり、毎日何を着ていこうか迷いますね。
3月の某日有松にある、おしょくじ處 今さんに食事に行ってきました。この日はあいにくの雨で道中は雨が降っていましたが、今さんに到着した時には雨も止み傘を使わずに済みました。
入口の門から趣のある庭を通ってお店に入ります。今さんの店内は明治初期の民家を移築した建物でお食事だけでなく店内の雰囲気を楽しむことができるのも魅力の一つ。季節感を意識したしつらえやお箸の包み紙が絞り風の柄になっているのはこの地有松ならではの演出としてうれしいです。また、着物が汚れない様和柄のエプロンをさりげなくご用意していただける心遣いもうれしいです。
今回のコーディネイトは、モダンなパステルグリーンの無地の紬にチェックの袋帯、帯揚げは春色の黄色を合わせ、帯締めは少し抑えた紫系を使って大人の女性の春のコーディネイトを意識しています。
席に着くと食前酒が用意され、季節の前菜三種盛りが運ばれてきます。
刺身の盛り合わせ
手作りのはんぺい,こちらのお店の名物だそうです。油で揚げているにもかかわらず脂っこくなくやさしい味がついているので、おいしくいただけます。
つづいて蛤の土瓶蒸し。蛤に筍とワカメのおいしいエキスが十分に出ていて、ほかのジャンルの料理ももちろんそうなんですが、和食は特に季節感を感じることができるので幸せですね。
黒ムツの西京焼き、あさりと春キャベツのコールスロー、フグ皮の煮こごり、イイダコのうま煮
焼きアナゴ、紫花豆、よもぎ麩、しいたけの煮物です。
車海老湯葉巻き、カニの磯部揚げ、野菜の揚げ物です。コースも最後のほうになってくると女性にとってはおなかがいっぱいになってきて揚げ物は少しヘビーになってくるのですが、そんなことを感じさせないのは料理人の腕ですね。
生湯葉、新青海苔、蛍イカ、柚子ゼリー。この後お食事ですが、揚げ物の後にさわやかな海の風味を堪能できます。
十六穀米、赤だし、香の物。
抹茶のムース、黒蜜掛け。デザートも本格的でとてもおいしかったです。
お着物で出かける際、この季節のコーディネイトは少しずつ春色を少しずつ取り入れるというのがポイントです。しっとりと大人の雰囲気でまとめる中にも帯揚げの黄色が春の雰囲気を引き立ててくれます。
また、この季節はお部屋の暖房が聞いていたり、外に出たら肌寒かったりするので、ショールなどを持っていき、自分で調整できるようにしておくことが重要です。
【おしょくじ處 今】
ジャンル 懐石料理
料金
ランチコース(昼)
¥2000(税抜き)~
ディナーコース(夜)
¥5000(税抜き)~
愛知県名古屋市緑区鳴海町細根16-7
TEL.052-6243900
営業時間
【昼】
11:30 ~ 14:00(13:30)
【夜】
17:00 ~ 22:30(21:30)