ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版で西尾市で唯一というか、三河地方でも数件しかない一つ星獲得店が今回食事をさせて頂いた『日本料理いまい』さんです。以前からおいしいとは聞いていたので、行きたい行きたいと思っていたのですが、近いと意外といけないもので、やっと今回念願がかないました。
一般的にランチなどはコストパフォーマンスもいいのですが、本当にお店のパフォーマンスを頂こうと思うとやはりディナーの方が食材もよく手の込んだ食事を頂けます。でも、その分お値段も上がるのでなかなか、行くことが出来ませんが、今回思い切って夜の部で頂きました。
落ち着きのある控えめな印象ですが、季節を感じさせるしつらえがあり、センスを感じさせてくれます。
桃の節句の季節だったのでかわいらしいが飾ってありました。
先付けはホタルイカと文旦のジュレ掛けの一品。
ホタルイカの濃厚な味と文旦のやわらかな酸味、そして上にかかっているジュレも口当たりのいい酸味とさわやかな香りをまとっており、今日の料理の期待感が高まります。
二品目は上から新ジャガイモのすり流し、ホタテ、あん肝。新ジャガイモのすり流しは特に美味しかったですが、塩味、コクなど3品のバランスが良く満足の一皿でした。
マスと蛤の椀物。ぷりぷりの肉厚な蛤、筍、ワカメ、マスの素材の良さを堪能できる一椀。だんだん自分の年齢とともに季節の素材をおいしくいただくお料理の魅力がわかってきますね。奥が深いです。
金目鯛の炙りとほうぼうのお刺身。ぷりぷりのお刺身もおいしいですが、もっちりとした食感と甘みのあるお刺身はさすがといえる一皿。うつわも鮮やかで料理とのコントラストが美しい一皿。
続いてお刺身2品目カツオのたたき。どちらかというとカツオのたたきは苦手な方ですが、今までおいしいカツオのたたきを食べたことがなかったんだなと思わせるほど。臭みも全くなく、優しいポン酢の酸味が全体をまとめてくれます。
カマスとウニの焼き物、フキノトウのみそ。写真を撮る前に思わず食べてしまったので写真が中途半端になってしまいましたが、とにかく素材の良さに感動させられます。やわらかなカマスの身とウニのコク、フキノトウのさわやかな苦み。特にフキノトウのみそはご飯が何倍でもいけそうです。
フグのから揚げ。食感の違う2つの部位を楽しむことが出来ます。尾の部分のぷりぷりした食感が美味でした。
詳しい説明を忘れてしまったので、少し間違っているかもしれませんが、鯛の身とすり身の団子を桜の葉で包んだ餡ものの一皿。今日一の一品です。といっても全部おいしいので甲乙つけがたいですが、優しい餡と桜の香り、鯛の素材のおいしさ、食感とのハーモニーが最高でした。
最後の食事は穴子とごぼうの炊き込みご飯。結構お腹いっぱいのはずですが、お替わりをしてしまうほどおいしかったです。
デザートは抹茶アイスもなかにイチゴのババロア。最後までおいしくいただくことが出来ました。
今回のコーディネイトは桃の節句にちなんで松竹梅の黒い小紋につるし雛の名古屋帯、白地にピンクの柄の帯揚げに抑えめの赤系の帯締めを合わせました。上品に和の空間を意識したコーディネイトを心掛けました。
バッグは花菱柄の利休バッグ。着物との統一感を意識します。
お太鼓もかわいらしいつるしびなの柄が印象的です。
【日本料理いまい】(2020年3月現在)
ジャンル 日本料理
料金
【昼の部】
4000円(税抜き)
【夜の部】
6000円(税抜き)
8000円(税抜き)
西尾市徳次町宮廻15番地1(2021年名古屋に移転)
定休日:毎週日曜日、月曜日の昼の部はお休み
営業時間
昼の部 12:00 ~ 14:00
夜の部 18:00 ~ 21:30