水うちわの新作のご紹介です。入荷は5月の上旬の予定ですが、いち早くご紹介いたします。新作の水うちわの特徴は手描きであるということ。通常の絵付けは擦込みといって型を使った技法が用いられます。水うちわのメーカーである家田紙工さんはもともと岐阜提灯の絵付けを生業とされていたことから、岐阜提灯の技法の擦込みが水うちわの絵付けに用いられています。もちろんこの擦込みも型を使っているとはいえ、一枚一枚手作業で行うので想像以上の手間がかかるのですが、こちらの水うちわは岐阜で活躍されている作家加藤清人さんによる手描き。当然一枚一枚表情が違うというのもおもしろさの一つ。また通常水うちわは竹の骨をはさんで一枚は柄のついた和紙、一枚は無地の和紙で挟み込むわけですが、こちらの作品は両方の和紙に絵が描かれているので奥行と立体感が感じられるのも特徴です。手前の2匹の鮎は表の和紙に、奥の一匹の鮎は裏の和紙に描かれているわけです。実際まだお店にはこの作品は届いていないので、5月に入荷してくるのが今から楽しみです。今回は１本だけの入荷予定ですので、気になる方はお早めにお問い合わせください。価格は２２，０５０円と少しお高めですが、珠玉の逸品です。
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