白鷹お召のふるさとは山形県の雪深い西置賜郡白鷹町。この地は江戸時代、出羽の国米沢藩第9代藩主上杉鷹山の奨励によって養蚕と染織が広まった北の織物産地。この地域の紬は置賜紬と呼ばれ(紅花紬、米沢紬、長井紬、米琉、白鷹紬など様々な織物の総称)、今でも脈々と続いています。いずれも糸を先に染めてから織る先染めの織物です。
- 紅花紬 紅花を摘んで発行させた花餅という染料のもとを作り極寒のの時期に糸を染めた鮮やかな色が特徴。
- 長井紬 手括りによる絣作りが特徴で麻の葉や亀甲などの大柄な柄が多く、紺、鼠、茶などの地味目な色使いが主流。
- 白鷹紬 板締めによる絣付け技法が特徴で、亀甲や十字絣、蚊絣など小絣であっさりとした柄が特徴。
- 米琉紬 井桁や鳥など琉球の影響を受けた柄が特徴。
- 湯もみによる鬼シボ 独特の鬼シボにより単衣などでもさらりとした軽い着心地が特徴です。
- 板締めによる絣 経緯絣(たてよこかすり)で作られる『小絣』と呼ばれる総絣は板締めによって出来上がります。
- 溝を掘ったブナの薄い板に糸を巻きつけ何層にも重ねてボルトで締め上げていきます。
- 染め舟という台の上に乗せて、熱した染料をかけていきます。板と板が重なった部分は染料が入らず、溝の部分は染料が通るので、染まります。
左の写真は板にまいた絣糸。まだ染める前で、これを何層にも重ねていきます。
右の写真は染料をかけるときに使う染め舟。かけた染料は下の瓶にたまるようになっている
白鷹お召の工房は現在2軒。すべて手織りで織られています。一反一反丁寧に丹精込めて織り上げているので1ヵ月に数反しか上がらず、本当に希少な織物となっています。
現在かなり入荷数が少ないため、1反お見せするのに数か月~半年待ちとなっております。
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水色の草木縞白たかに金城盛弘さんの紅型名古屋帯を合わせてみました。
さわやかな中にも個性的な組み合わせ。
淡い色合わせを意識しながらも、濃い茶系の帯締めで全体を締めています。
- 着物 草木縞白たか
- 帯 金城盛弘紅型名古屋帯
- 帯締め・帯揚げ 衿秀
在庫あり
黒地に茶系の縞が印象的な草木縞白たかに西村織物さんの八寸帯を合わせてみました。
シックでもモダンな都会的な組み合わせ。
色数を抑えて洋服感覚でかっこいい大人のイメージ。
- 着物 草木縞白たか
- 帯 西村織物 八寸帯
- 帯締め 衿秀
- 帯揚げ 衿秀
ピンク地の草木縞白たか。よく見るとブルーグレー系の縞がはいっていて、何とも言えない色合いになっています。
帯は岡本紘子さんの名古屋帯。
かわちや一押しの岡本紘子さんの型絵染名古屋帯で印象的な帯まわりを演出。
- 着物 草木縞白たか
- 帯 岡本紘子型絵染名古屋帯
- 帯締め 衿秀
- 帯揚げ 大原商店
品のいいグレーの草木縞白たか。梅の草木染料を使って染めています。グレーといっても無機質なグレーではなく、ほのかに梅の息吹を感じる色気のあるグレー。シンプルながら上質な大人の魅力を演出します。
帯は荒川真理子さんの名古屋帯。
華やかな色合いの名古屋帯に帯締め帯揚は少し控えめにして上品にコーディネイト。
- 着物 草木縞白たか
- 帯 荒川真理子型絵染名古屋帯
- 帯締め 衿秀
- 帯揚げ 大原商店
在庫あり