貴重なコレクションのご紹介です。こちらの作品は2017年に手に入れた貴重品で2017年の高山和子さんの国展出品の現品です。
泰山木という北米原産木ですで、放っておくと20m以上にもなるほど生命力あふれる木だそうです。
通常型絵染は1~2枚で作られることが多いのですが、この作品は4枚型を使っており、国展の出品にかける高山さんの情熱が伝わってきそうです。
少し解説しますと、泰山木の花、枝、鳥にを最初の型で色差しをし、花のふちどりは青の顔料に胡粉をまぜて白を引き立たせています。
背景には黄緑、ベージュ、ブルー、緑4色は2枚の型を使って刷り込みをします。
最後に背景にギリシャの壺の文様からとられた斜紋を別の型で刷り込んでいきます。
そして使われている帯地もサイドストーリーがあり、師匠であり型絵染界の重鎮添田敏子さんに頂いたものだそうです。
どんな着物にも負けない存在感を持っておりかわちやのコレクションの中でも特別な逸品です。