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年に1,2回は虫干しをしよう!
着物のお手入れ方法
毎日着ている人ならともかく、年に数回、または何年かに1度しか着ない人にとっては着物のお手入れは厄介なものです。
われわれ専門店への相談で多いのは、着用する際に、タンスから出してみたら、カビだらけ。あわてて相談にみえるというケースです。表面にのっているカビなら、まだ、対処法がありますが、変色してしまった場合は簡単には直りません。大切な着物にカビを生やさないためにも年に数回、『虫干し』が必要です。
『虫干し』とは湿度の低い季節(例えば、梅雨明けの7月、10月、1、2月などは虫干しに適しています。)の2日以上晴れの続いた日を選んで日の当たらない風通しのよい場所で着物ハンガーに掛けて、湿気をとばします。
くれぐれも日に当たらないよう気をつけてください。半日ほど(午前10時〜午後3時ぐらいの間)掛けておくとよいでしょう。その際に着物を包んでいた たとう紙(着物が包まれている紙)やタンスも湿気をとばすため、風を通しておきます。
着物の状態を点検する意味でも、本来なら虫干をするのがベストです。でも、実際大変な作業なので、そこまでできない方は、タンスから出して、たとう紙をあけて風を通しておくか、最低限タンスを開けっ放しにしておくだけでも効果はあります。
実際、私も自分の着物は意外といい加減に扱っているので、あまり偉そうなことはいえませんが、着用機会が多いためか、ほとんどトラブルになったことはありません。
一番の着物のメンテナンスはマメに着ることかもしれませんね。